はじめまして。司法書士の黒川貴之と申します。

私は調布で生まれ育ちました。そして少しでも地元の皆様のお役にたてればと思い開業し、これまで調布をはじめ三鷹・府中にお住いの方が抱える相続に関する問題を一緒に解決してきました。

相続でお悩みの方はたくさんいます。

「何から始めたらいいのか？」「どんな書類が必要なのか？」「誰に相談したらいいのか」など、本当にそれぞれの家庭でいろんな悩みがあります。

私もそうでした。

私は父を亡くした時に相続手続きの大変さを経験しました。悲しむ間もなく銀行に行って口座を解約し、市役所に行って戸籍や住民票、印鑑証明書を取ったり、法務局に行って不動産の名義変更したり。当時私は司法書士ではなく、インターネットも今ほど普及しておらず何も知らなかったのですごく時間もかかりました。

また今現在は言うのは恥ずかしいのですが、正直に言います。私の家も「争族」になってしまうかもしれないのです。

母は元気なのですが先日親戚との電話で遺言を書いたみたいなことをチラっと言っていたのです。しかも銀行主導で。私は寝耳に水でびっくりしました。

ここで私の家族構成をご説明します。家族は母、私、弟です。私は結婚し子供はいません。弟は独身です。

そして母はこう言ったのです。「おまえにやっても奥さんのほうにいってしまう。弟はおひとりさんだし、考えてやらないと」

母の気持ちも少しはわかります。財産はないですが、父と二輪三脚でがんばったのもわかります。でも二人きりの兄弟です。このように言われてしまうと内心穏やかではいられませんでした。弟にやっても相続人がいないので国に行く可能性が高いです。

相続対策に遺言は必要です。ただし、このような遺言を残されて、円満な相続が実現するでしょうか？

銀行にとんでもなく高い手数料を取られ、相続争いが起きるかもしれません。

親子で向き合わず作った遺言はせっかく作っても逆にこのように相続争いに引き起こす遺言になる可能性もあります。これが母の望むカタチでしょうか？

私は「相続税対策はお金持ちだけがやればいいですが相続対策はみなさんに必要です」と常に言っています。

相続対策で１番大切なのは家族間のコミュニケーションです。親は自分の希望や思いを子に話し、子はそれを理解し親の希望に沿うようにする。

２番目が正しい遺言です。その２つが円満な相続を作ります。

遺言の内容はわかりませんが私は今「私のようなダメ人間はお金を持つとよりダメになる。それに頼らないようにするための愛のムチだ」と考えるようにしています。また母に話してもらえなかったのは私の力不足・責任でもあります。

このように私にとって無縁だったはずの「争族」がすぐ近くにあるのです。

これまで相続をたくさん見てきましたが、言葉１つ、言動１つで仲の良い家族でもそうなる可能性はあるのです。争族はすごいストレスで疑心暗鬼になります。

相続はイベントです。裁判になり絶縁する兄弟もあれば相続をきっかけに家族の絆が深まる場合もあります。普段恥ずかしくて話せないことでも親子、兄弟で話すことにより、お互いの考えがわかり、お互いがお互いを思いやる円満相続につながっていきます。

これから母と弟と少しずつ話していけたらと思っています。

当事務所では皆様の不安や悩みに寄り添い円満な相続を実現します。

相続、不動産、お金、いろんなお悩みを総合的に解決できます。

私は法学部の出身でもなく文学部しかもヨーロッパ文化学科という顔に似合わない学科（笑）なので、わかりにくい専門用語を使うことなくご説明いたします。

父を亡くした時に相続の大変さを知り、今相続争いになるかもしれないという大変さを知る。

両方が実体験です。そのためあなたの気持ちが誰よりもわかり１番近くで寄り添えるはずです。